地球だけじゃない!!エコは企業も救う?!
有限会社GREEN PLUS
代表取締役 西 奈緒美氏
現在、地球環境問題は「人類に課せられた最重要かつ至難の課題である」といわれており、地球温暖化、オゾン層の破壊、酸性雨、砂漠化現象などが課題として例に挙がる。その中で、原材料やエネルギーの使用量は文明の発展とともに増え、年々多くの廃棄物が排出されているため、廃棄物の有効利用に関して、まだ発展途中といえそうだ。
多くのプラスチック加工会社の場合、廃棄業者に廃棄代金を支払って廃棄処理を行っているが、実はその捨てられている屑の中でも分別をすることによって
有効なプラスチックの再生原料に換える事も可能となっている。
今回スポットライト編集部は、日々廃棄されていく廃プラスチック製品やプラスチック屑について、発生元企業に分別指導をし、国内の加工工場との提携を組み、リサイクル原料として有価で買取、それら原料を使いプラスチック製の角材・平板材を輸出入・販売を手掛ける会社にスポットをあてた。
マテリアルリサイクルの拡大、限りある資源の有効活用を目指す、有限会社GREEN PLUS 代表取締役 西 奈緒美氏(以下、西氏)とリサイクル商品事業部 高野 あゆみ氏(以下、高野氏)に、同社の特徴、商品の詳細、今後の展望などについてお話を伺った。
記者:
まず最初に、御社はどういった事業を展開されているのでしょうか?
西氏:
弊社は、プラスチック製品の販売、リサイクルシステムのコンサルティングを主に手掛けております。産廃の免許は持っておりませんので、基本的に加工業者から発生する商品については、すべて商品として買取させていただくということが前提になります。ライセンスがないのでお客様からお金をもらうことは出来ません。プラスチック屑がゴミではなくもう一度使える原料であることが前提ですので、キレイな状態が基本で、お客様と相談し、リサイクル原料として買取させていただくように、お客様にアプローチさせていただいております。
記者:
この“プラスチック屑“を再生原料として買い取られて、プラスチック製の角材、平板の販売を始められた経緯についてお聞かせください。
西氏:
もともと、企業様から発生するプラスチックの屑は、ほとんどものが埋め立て、焼却など、処理費をかけて産廃処理をされています。企業は製品を作っている限り、屑は出つづけ、生産量が増えれば屑も一緒に増えていき、処理費も増えます。そこで、弊社は企業様からプラスチック屑をリサイクル原料として有価で買取ることで、企業様や環境にも貢献できるという思いから始めさせていただきました。
その営業活動の中でたまたまご紹介いただきましたお客様の工場で、
実際にプラスチック原料の角材が作られているのを間近に見て、すごく興味が涌きました。
そこで、このお客様へ弊社がスクラップを買い取り、リサイクル原料の供給をさせて
いただくこと、そしてそれプラス販売活動も弊社でお手伝いさせていただければ、
互いに相乗効果を得られるのではないかと考え、こちらの工場とタイアップさせていただくお話となりました。
記者:
産廃量・産廃費用の削減、CO2の削減、原料循環化への提案など、地球環境の保護に力を入れているように感じますが、西様自身、環境に関してこだわりや、何か特別な思いなどがあるのでしょうか?
西氏:
単純にもったいないという思いが強いですね。(笑)
前まではプラスチックのことや樹脂の種類に関しては知らなかったのですが、
日常製品の中のほとんどの物がプラスチック商品と知って、多くのものがキレイな原料のまま捨てられていることや、大手メーカーの商品などは品質管理が非常に高く、
構造上、問題なく使用可能なものでも、外装の傷や色ムラいったことでも
不良品となることも少なくないわけです。
これを安く仕入れて使いたいと思う人は必ずいるのではないかと思いました。
リサイクルという名前が声高にいわれている昨今。
そんな難しい話ではなく単純にもったいないからでる発想が
リサイクルへ繋がるのではないかと考えています。
記者:
なるほど。やはりエコのポイントはリサイクルということでしょうか?
西氏:
最近のエコは企業様でもまったく無視できない状況になってきております。いかに経費削減も含めてこの原料を有効活用できないかということが一番のポイントになってきます。これをうまく分別していただいて、弊社でリサイクル原料商品として買取させていただく事が出来れば、今までお金をかけて捨てていた部分が弊社に買い取っていただくことで
2倍の費用対効果がでてきますよ。
記者:
環境保護にもつながり、企業の経費削減にもなるのは非常に魅力的ですね。
ちなみに西様でプライベートではどういったエコをされているのですか?
西氏:
そうですね。なるべく使い捨ての物は買いませんし、買い物に行くときはエコバッグを持っていくようにしていますよ。(笑)
記者:
プラスチック角材、平板ですが、特徴として普通の角材との違いはなんでしょうか?
高野氏:
まず、水を吸わないので劣化や腐食に強いため、腐りません。木製よりも強度があるため、かなり丈夫です。また、プラスチック屑でのリサイクル商品になりますので、圧倒的に値段のコストが違います。
記者:
なるほど。では、実際にプラスチック角材を使われた方からの反響などありましたらお聞かせください。
高野氏:
以前に弊社の商品を使ってウッドデッキを作られたお客様からは、使いやすく従来の角材とあまり変わらないとおっしゃっておられました。ただ、強度が強い分、のこぎりで切る
場合は若干大変だというお声もいただいております。電動のこぎりなら問題なしです。
記者:
他にウッドデッキ以外で利用されている用途は何でしょうか?
高野氏:
家庭用園芸・ガーデニングをはじめ、牧場の柵に使われたり最近多いのは、家のフェンスや車止め、また水に強いため橋などにも利用いただいております。
記者:
利用用途が幅広いですね。
では、最後に今後の御社の展望をお聞かせください
西氏:
角材に関してあくまでもひとつのカテゴリーです。
ゆくゆくは角材のテーマについては弊社オリジナルの金型でリサイクルの原料を使って世の中に貢献できるような商品をこれからも開発していくということ。
そして角材・平板材にだけに限らず、再生プラスチック原料を使用したプロダクツを企画・提案・販売をさせていただくことが、リサイクル商品事業部を作ったきっかけでもありますので、より多くのリサイクル原料を有効活用できる商品の開発、もしくはそういった商品の製造にご協力いただける企業様と、うまくコラボレーションしていきながら、少しでも環境に貢献できるよう努力していきます。